間髪縫って小川山

 諏訪圏域のコロナ感染警戒レベルは5に張り付いたまま。新規感染者数だけでいえばそろそろよろしいんじゃないの、という段階だけど他にもいろいろ基準があってなかなか許してもらえない。てなこと言ってるうちにデルタが去ってミューが攻めてきて頼みのワクチンはイタチごっこになりそう。

 敵はウイルスだけじゃない。今年の長雨は何なんだ! 梅雨入り前から梅雨のようだったし、梅雨が明けてもお盆前後の長雨、そして今また連日の雨。

 狙いのルート決めて通うのはお天気次第で難しい。こういう時はうんとグレードの低いマルチも良いかと。というワケで間髪縫って小川山のマルチへ。禁欲的にガシガシ登るだけがクライミングじゃない。たまにマルチ登ると、これがクライミング本来の快感だよなあと。

 でもね、クライミングにはいろんな顔がある。何が本来というのはない。ハードルートにガシガシ取付くのもクライミングだけど、こんな低グレードマルチでボノボノするのもクライミング。いろんな楽しみ方ができるのも岩屋やってる特典だよ。敷衍すればヘボはヘボなりに、年取って衰えてもそれなりにやれるということだよね。

 ただガシガシ登って強くなれば幅が広がるのは確か。金がありすぎて困ることはない、みたいかな? あり過ぎたことがないから分からない。金と力はなかりけり、ついでに色気もなかりけり。それはともかく、確かに力も技もあるに越したことはない。みんなそう思う。だからついガシガシに走っちまうんだよねえ。ガシガシ時々ボノボノが理想だね。