風が吹くと桶屋が儲かる

 今年の梅雨はまあ、キッチリと良く降りますねえ。中休みがない。「百年の孤独」みたい。水不足の心配はないだろうけど、岩に苔が生えちゃうよ。コロナ騒ぎだって中休みがあったのにねえ。

 ところでこのコロナ騒ぎにクライマー限定の朗報!?

 結論から言えばクライマーはコロナに強い。いや、コロナに限らずあらゆる感染症に、さらにはアレルギーや自己免疫疾患にも強い。何故ならば、ロープを口にくわえるから。

 細菌やウイルスの外敵に対しては先天的な自然免疫と後天的な獲得免疫とがあって体を守っているのだけど、これに第3の免疫系と言われるものがある、らしい。それが我々の体内にもれなく生息して数千種100兆個もいる腸内細菌。人体を構成する細胞数よりはるかに多い。腸内細菌の立場でいえば我々の腸内は我々にとっての地球みたいなもので、細菌達が生存競争を繰り広げ、上から落ちてくる喰物や抗生物質がこの環境を左右する。

 で、この腸内細菌の多様性が崩れると免疫が過剰に反応して炎症を起こし、つまり病気になる。あるいはアレルギーや自己免疫疾患を起こす。それでは腸内細菌の理想的なバランスはどこにあるかと言えば、それはそこいらの土壌にある。自然界の極普通の細菌バランスが我々の腸内にとっての理想だと。というワケで地べたにぶちまけたロープを口にくわえることで我々クライマーは理想の腸内細菌を常に補充して免疫系を適切な状態に保ち、コロナに負けず、アレルギーや自己免疫疾患から逃れることができる。という説もある。

 ああそれなのに、なんで花粉症になってしまったのだろう?  (g3)