世の常識

 コロナで症状出るのは、ウイルスに感染した故ではあるけど、感染はしても症状出ない人も軽症ですぐ治ってしまう人もいる。最近の定説では、そもそも感染症の症状とは身体が炎症状態になること。炎症なければ臓器不全にならず重症化することもない。炎症が起こるのは自分の免疫系が抗原に過剰反応して炎症しているのだと。この理屈はコロナに限らず普通の風邪もそう。

 なんだよ、今まで免疫力上げれば風邪ひかないといってたじゃないか。そりゃ免疫ゼロじゃやられっぱなしで具合悪い。でも強すぎてはいけない、程々の免疫力ならコロナが来ても何事もなかったように過ぎてしまうということ。まあ、医学の定説はしばらくすると変わるからハナシ半分だけど。

 で、もしかしたらコロナのこの大騒ぎはもしかしたら衛生観念の過剰反応による炎症じゃないのか? もちろん無防備じゃイカンけど、国内で毎年1万人死者がでる季節性インフルと同程度の程々の対応ならどうだったんだろう? 莫大な経済的損失が過剰反応のせいだとすれば、この大騒ぎは免疫系過剰反応による重症化と同じじゃないか。世の常識とは違うけど、職失ったり収入減ったりを累積すると社会的損失は膨大なんだからそういう可能性を考えてみる価値あるかも。とはいえ集団免疫戦略のスウェーデンは致死率10%超えてどうなるやら。それもまあ、終わってみなければどうなんだか分からないけど。

 と、こんな呑気に夢想しているのも自分がコロナにやられていないから(多分)。しかし世の常識は一度は疑ってみるべき。山ではなく岩だけを目的とするのは邪道という時代があったし、ルートではなくボルダリングを目的とするヤツは変人だと言われることもあった。そんな世の常識にめげなかった精神が今のクライミング文化を作ってきたはず。登山は崇高な文化としてある程度は社会で受け入れられているが、岩登りとなると何やらうさん臭く見られる。うさん臭くて結構。社会的に認められたいのじゃない。大勢に流されず自分の感覚を信じ自分の頭で考えることが、そこがクライミング文化の核心なんだと、そう思いたいけど外から見ればやっぱりただの落ちこぼれかな。 G3