盛夏の小川山で成果なし

 小川山にはフェイス、クラック、スラブ、ボルダリング、そしてマルチルート、何でもそろっている。ドッカブリはあまりないけどCLIMBING-netによればルート数は700本あるらしい。一生ここだけで遊んでもらえそう。冬は無理だけど、夏はどうしても小川山ということが多くなる。

 なのにというか、だからというべきか、つい気持ちよく登れるルートだけ登って満足して帰ってきてしまう。勝負すべきルートは山ほどあるのに勝負しないでただ気持ち良く遊んでしまう。従っていわゆる成果は何もない。小川山に集うクライマーの多くがそうだというのではない。周りを見回せばこちらが例外で、大抵のクライマーはきちんと勝負していると理解しております。

 成果というのは自分の限界グレードに近いか、それを超えるルートをRPすること。そうではないアップルートみたいなのを100本登ってもそれは成果だとは他人には言えないよね。だから勝負する気概がなければ成果が出るワケない。

 クライミングやるからには成果を出さねばイカンのか? 常に限界グレード押し上げないとイカンのか? 今日も一日楽しく遊びましたではイカンのか? イカンことはないと言ってしまうとそもそもクライミングというものが成立しない気がする。でもイカンと断言もできないし、そういうクライミングの楽しみ方もあって良いと思う。いつものことながらどっちも有りかなという結論で、なんとも煮え切らないねえ。 (G3)