長すぎる梅雨

 降るのか降らんのか分からんけど、午後悪くなる予報もあるし、降らなくても昨日たっぷり降ったのでジトジトだろうと、外岩あきらめて消防署で。しかし雨は降らない。薄日が差したりしてる。行けば良かったかなと気持は残るし、しかも蒸し暑い。

 7月も下旬だから少々暑いのは仕方ないにしても、気持ちが残るのは精神衛生上よろしくない。こういう時に「行けばどこか登れるさ」と考えられるクライマーはきっと上手くなるんだろうな。岩場で登る回数が多くなるということもあるけど、楽天的であることは登りの質にも影響しそう。

 次のホールド取れるかどうか、取れないと大フォールしそうという時に、取れるかどうか分からんまでは同じでも、分からんから止めとこうと、分からんから行こうでは大分違う。分からんから行こうタイプの方が上手くなりそう。

 ただね、あまりに楽天的では当然危ない。ケガする率も高くなって故障で登れない期間が長くなる。結果楽天的はマイナスに働いてしまうかも。分からんから行くけど、落ちてもロープは足に絡まないし、グランドフォールはないし、大きく振られても壁への激突は足で止められる、等々を瞬時に判断したうえでの「行くぞ」なら大丈夫。ケガもなく結果もついてくる。

 しかしそこまで見極められるのなら「行くぞ」は当然であって、取り立てて楽天的というのではない。見極められない時に行くかどうかが分かれ目。まあ、そこもクライミングの面白さではあるね。遊園地の絶叫マシンは恐いけど危なくはない。クライミングでは恐くて危ないもあるし、恐くはないけど危ないもある。何度か危ない目に合って見極める能力を養っていくしかないかな。  (G3)