冬、ときどき春

 里にいるともう春のよう。でもまだ2月、厳冬期なのだよ。だから山に行けば花粉なぞ飛んでない。花粉症のクライマーは岩場ではなく、雪山に行こう。

 とはいえ雪山は装備が大変。ヘボな装備での雪山は危ない。一通りそろえたら財布が軽くなるし、行く前の準備と帰ってからの後片付けもなかなかのもの。

 その点スポーツクライミングは違うよね。外岩でも必携なのは靴、ロープ、ヌンチャク、ハーネス、そしてチョークバックぐらいかな。ザックはなんでも良い。ボルダリングならロープもヌンチャクもいらない。マットはご自由に。フリーというか、スポーツクライミングはこの身軽さが雪山とは大きく違うところ。軽トラと戦車ぐらい違う。

 じゃあクライミングはお手軽・お気楽かというとそうとばかりも言えない。ヘラヘラと、漫然と登っていたら、絶対に上手くならない。レジャークライミングといえども修行の匂いが漂う。雪山は修行ではない。難行ではあっても少なくともレジャーで登る分には修行ではない。ビミョーなところだけど、スマホとPCが似ていながらも違うように違う。まあ、いずれにしても世間的にはアブない遊びとみられていることは同じだけどね。 (G3)