朝起きたら雪が降ってて外気温マイナス4度。クライミング日和とはとても言えないけど、それでも今日行く初めての岩場は標高低いし、山梨県だし、何とかなるだろうと行ってみると、なんと、暑い！ 夏みたいとまでは言わないまでも、決して冬ではない。
南に開けて右に南アルプス、左には富士山。風も回ってこないし、今朝の雪は幻覚だったかのごとく空気も乾いてる。この冬、寒いときはここにしようとなりそう。夏は近寄る気になれないけど。
ところで今日は世間ではクリスマスイブらしい。キリスト生誕祝って登ったワケではもちろん無く、昨日の日曜日が天気悪そうだったから翌日の祝日に登ることになっただけ。クリスマスだ、御柱だ、何とか記念日だと人並みに世間と付き合っているとなかなかクライミングは上手くならない。いや、上手くなるかどうはともかく、クライミング楽しむヒマがなくなる。なのでクライマーはどうしても人付合いが悪くなって、変人と思われがち。
しかしどうしてそうまでしてクライミングなのか？ 面白いからに決まってるんだけど、じゃあ何がそんなに面白いのか？ やったことない人を納得させるのは難しいが、クライマー同士ではそんなこと説明いらない。でもホントは自分でもよく分かってないかも。面白いに理屈は立たないにしても、なぜクライミングじゃなくちゃいけないかは分からない。たまたまクライミングに出会う機会があって、そうしたらビビッと来てハマったというのが普通かな。
人生を決めてしまう色々なことも、まあ、そんな感じだよね。全部試してすべてを理解してから選択なんてできるワケない。たまたまでもなんでも幸いクライミングに出会って、それが他の何より楽しいってのは、これはかなり幸運なこと。クライミングに限らずとも、そういうモノに出会わずに棺桶に足突っ込んでしまうのはヤだよねー。 （G3）