雨とクライミング

 またしても甲府幕岩。先週、先々週とは打って変わって曇り空で、絶頂のはずの紅葉もいまひとつ冴えない。午後には雨の予報もあるとか。

 雨が降ってくれば掛けてあるヌンチャクを回収しなければいけないし、野放図に広げた荷物は濡れてしまう。荷物は手の空いている者が何とかすれば良いとしても、本気トライ中のヌンチャク回収はチト難しい。こうすれば良いんだよ、という公式はないからその時々でどうにかするしかない。今回は幸運にも帰りがけクルマに乗ったとたんに降ってきたけど、長い間クライミングやっていればひどい目にあったことも一度はあるはず。

 雨は本当にクライミングの天敵だね。どうにもならん。ドッカブリの岩場なら登れるルートも何本かはあるという強者もいるけど、雨の中を出掛ける気はしないよね、フツウは。まあ、そこが並みのクライマーで終わるかどうかの岐路なのかな。

 屋根なしの消防署壁も雨が降れば当然登れない。壁はなくても庇があれば風さえ強くなければ登れるのだけどなあ。でも仮に庇があれば壁があれば冬も登れるのにと、人間の欲望には際限がない。自由に登れるルート壁が身近にあるということだけで素晴らしいことなんだけどねえ。

 ところで消防署の季節もそろそろ終わりです。11月以降は、暖かな昼間を除いて耐寒訓練になってしまうので。また来年、春になったらお世話になります。 (G3)