絶好のコンディション

 外岩2ヵ月ぶり2人と5か月ぶり2人の計4人で絶好のコンディションの甲府幕岩で遊んできた。消防署とジムでボチボチ登っていたとはいえ、さすがに岩の感触をすぐには取り戻せず肝心のクライマー側のコンディションが絶好ではない。

 登りの力と技術は人工壁である程度は維持できているはずでも、ホンモノの岩ではプラスαの何かが必要。逆にしばらく外岩だけ登っていると人工壁を妙にむつかしく感じることもある。これはクライマーなら誰でも経験していることで、足の使い方が違うといわれる事が多いけど、他にも理由はいくらでもあげられそう。

 多くのクライマーにとっての理想は、平日人工壁で鍛えて、週末に外岩で成果を出す、だろうね。岩場だけ登って維持できるレベルというのは、小学生が5.13を登ってしまう今となっては相対的にはそう高くないはず(皆無ではないけど)。フェイスクライミングに限れば、人工壁はクライマーの力を底上げし、間口を広げ、そしてパートナー探しを容易にした。

 これは情報の世界における紙媒体に対するインターネットのようなもので、最後は紙媒体であるにしても、それだけでは情報を集めきれないことに似てなくもないよね。本は読まない、ネットだけ、という人がいるところも似てるかな。でもまあ、如何にもこじつけっぽくて、そんな比較は意味ないか。要は人工壁の発明と普及はクライミングにとって画期的であり、これがなくなるなんてことは当面考えられない。今後は消防署のように清く正しい人工壁が発展することを願うばかりです。  (G3)