ルートセット完了

 草野俊達、室井登喜男両氏にルートセッターをお願いして10aから13aまで11本の新ルートが生まれました。18,19日の2日間、天気に恵まれ絶好のルートセット日和。恵まれすぎてお二人は真っ赤に日焼けして痛そう。下働きに過ぎない我々もこんがり焼けました。事故なく、雨降らず、そして2日で仕上げるという日程もピッタリ収まった。

 本当のお楽しみはこれからだけど、この2日間とても楽しい経験だった。作業中や一休みの時に色々なことを教わってとても参考になったけど、ルートができてからのお二人の試登が更に良かった。

 やさしいルートもむずいルートも同じように登る。彼らにとってはどっちみち易しいのではあるだろうけど、下で見ていてグレードがわからないし、核心がどこかもわからない。如何に力を抜いて登るかがクライマーの永遠の課題であるとは知っているが、それにしてもという登りよう。

 最大筋力が大きければその分少ない力で登れるのだから結果的に力を抜いて登れる。また持久力があれば下部で消耗しない分少ない力で登れて、これもまた力を抜いて登れることになる。しかしだからといって筋トレ頑張れば力を抜いて登れるようになるかというとそうでもないみたい。

 力で解決しようとはせず、いまある力でどうすれば登れるかを探ることが大事なんだよ、と分かっちゃいるがでもやっぱり力は欲しい。力がなければ技も出せない。きっと技が先行して力が後からついていくのが良いんだろうね。要はたくさん登ることで自然と力がつくのが理想。そのためには登りたい、上手くなりたいという気持ちの持続が基本だね。まあ、クライミングに限らず何でもそうだろうけど。 (G3)