きれいサッパリ

 不可能スラブならぬ不可能フェイス。FRPのパターンがあるとはいえ、どんなスラバー連れてきても一手もできないだろう、とバカなことをつい思ってしまった。出だし3メートルが垂直でその上はかぶっているのだから技術的な問題ではなく原理的に無理。

 でもこれを30度倒したらFRPのパターンだけで登るヤツがいそう。20度倒しただけならどうだろうか? いるかもしれないけど、楽しいかどうかはねえ。クラックもどきはたまにクライミングジムにもあるけど、スラブの人工壁というのは聞いたことがない。もし面白いなら道路法面のコンクリート吹付けに取付いて叱られる外道クライマーがいるはずなのにそれも聞いたことがない。

 つまり人工壁というのはフェイスの擬似化であり、スラブやクラックを登る技術は身につかない。なのでジムで始めたボルダラーはスラブ苦手かというとそうでもない。外岩ボルダーは核心超えて乗越した後にスラブが待っている。もう落ちられない高さまで登った後のスラブである。だからボルダラーは、ジム育ちであってもスラブが上手い、と思うのだけど、ホントのところはよく知らない。

 木金は雨降るけど土日は曇時々晴で、最高気温も25℃と27℃とまずまずの予報。ルートセット日和だね。お盆過ぎればこの辺りは暑さもおしまい、ゲリラ豪雨ももう来ない。ということにしておこう。 (G3)